
ノスタルジックタウンの町家
土間のあるレトロな路面古民家
宇陀市大宇陀万六
金額 | 980万円 |
---|---|
物件種別 | 木造瓦葺2階建て |
アクセス | 近鉄大阪線「榛原」駅 お車で約13分 約7.6km 奈良交通バス「大宇陀」バス停徒歩約4分 |
建延面積 | 1階161.70㎡2階97.02㎡ 公簿 258.72㎡(78.26坪) |
敷地面積 | 公簿252.72㎡(76.44坪) |
本物件ご案内前のご留意事項について
「宇陀市松山地区」は平成18年に「重要伝統的建造物群保存地区」の一つとして加わった、城下町として栄えた歴史を今に伝えるノスタルジックなエリアです。この地区を歩いてみると、江戸時代の風情を感じさせる町家のほか、昭和初期のレトロで重厚な建築、さらには現代の住宅まで、多様な時代の建物が静かに並んでいます。それはまるで、時代を越えた空間に足を踏み入れたかのような感覚。どの時代にいるのかわからなくなるような不思議な懐かしさを感じます。
つい写真を撮りたくなってしまう情緒ある町並み。ご紹介するのは松山地区の「酒造通り」にある町家古民家。酒造通りには町家の風情が残る建物が多く、こちらの古民家も素朴な日本の原風景を感じる佇まい。昔のままの二階や中庭・増設された離れと浴室を備え、状態良く残る古民家です。裏庭まで続く土間が緑を映す風情豊かな空間に魅力を感じました。詳しくご案内します。
玄関を入ってまず目を引かれたのが、玄関から中庭まで一本につながる広めの土間でした。京都では通り庭と呼ばれる事もある玄関から裏口を通す土間。古民家を探している方の中には、土間のある暮らしに惹かれる方も多いと思いますが、こうした建物を一本貫く土間があるお家は、町家にみられる事があります。
これまでにも、居宅の左右いずれかに通り土間が設けられた古民家には何度か出会ってきましたが、建物の中心をまっすぐに貫く土間を見たのは、今回が初めてでした。町家は隣家と密接して建てられているため、左右からの採光が難しく、こうした通り土間は、採光や風通し、空気の循環を助ける工夫として用いられてきたとされています。実際に歩いてみると、奥まで一直線に伸びる土間の構造は開放感がります。おそらくかつて商いをされていた際に、商人やお客が行き来しやすいように設計されたのかもしれません。
土間は飴色の格子戸で仕切られており、約3帖・約3帖・約4帖のスペースが一直線につながっています。 中庭の緑が土間に映り込み、玄関から風情を感じられる空間になっています。
奥の土間には上がり框も残っています。
建物の内部には補修された箇所も見られますが、昔ながらの造りはそのまま残されており、趣のある町屋の風情が感じられます。
町家建築の大きな特徴のひとつが、路面に面して設けられた大きな格子窓です。視線を遮りながらも風や光を通します。かつて通りに面した店舗として使われる場でよく見かける大きな窓。
居室内の建具もそのまま残っています。襖の絵柄は初めて見るものでした。状態が良いので、ビンテージとしてそのまま利用されるのも面白いと思います。すりガラスや建具の古びれた質感も良い味になっています。
綺麗な襖紙。壺の絵や花車の絵が描かれています。
和室の続き間(お家向かって右手)のエリアと2階は、居室内ほぼ昔の姿のままといった趣です。
和室は約4.5帖・約6帖・約6帖の続き間になっています。裏手の縁側から離れに移動できるようになっています。
お家向かって左手の外観は出格子のようになっており、ブルーグリーンで塗装された格子と腰窓の出窓がモダンです。室内は洋室になっており、おそらく応接室として利用されていたのかと思われます。古い絨毯になっており、フローリングなどにリノベーションが必要になると思います。出格子は表面だけでなく左右も窓になっている面白い造りです。
カーテンでわかりにくいですが、コの字の出窓のように窓が貼られています。採光を考えたモダンな造り。
キッチンと応接間の間の和室。直近では社宅として利用されていたそうで、ほぼこのお部屋とキッチンしか使用されていなかったとの事です。
キッチンは約8帖。中庭側に窓が大きく取られています。採光の良いキッチン。
キッチン土間側の壁にはフィックス窓が設置されています。町家の採光を考えられたお家です。
本棟の裏手には、中庭と離れが設けられており、浴室とトイレへは渡り廊下を通って移動できる造りになっています。現在、お庭には草が茂っていますが、手を入れて整えていただければ、ちょっとした家庭菜園を楽しむことも可能です。敷地内には井戸と水場もあり、日々の手入れにも便利です。縁側での食事やお茶の時間も楽しめる、そんな暮らしが思い浮かびます。町家古民家の奥に広がる、プライベートガーデン。暮らしに彩りを添えてくれる空間になると思います。
お花や樹木で綺麗にお庭造りすれば、素敵な空間になりそうです。
トイレと浴室へは渡り廊下で移動できるようになっています。
浴室は珍しいライラックのタイル。丸石タイルの床も懐かしさを感じます。リノベーションにコストをかけたくない方はそのままご利用するのも良いと思います。
離れには、縁側付きの約8帖の和室があります。おそらく後から増設されたもので、これまであまり使用されてこなかったような印象を受けました。このお部屋からも庭の景色を楽しむことができます。室内には押し入れと床の間も備わっており、客間や子供部屋としてもご活用いただける空間です。
離れ側にも土間スペースがあります。こちらには、草刈り機など、外で使うものを置かれています。アウトドア用品や自転車などこちらに保管できます。
居宅の中でも、当時の面影を色濃く残しているのが2階部分です。階段の格子や造りは、昔の日本映画に出てきそうな雰囲気。照明もレトロシックで可愛らしいです。一部は舟底天井のような造りも見られます、現在は物置として使われていますが、畳の貼り替えなどを行えば、十分に居室として活用できる空間です。
レトロで可愛らしい照明。
この階段の降り口の佇まい雰囲気があります。
城下町として栄えたこの場所に、変わらず建ち続ける町家。外観の漆喰の墨色グレイが、綺麗で印象的でした。日本の伝統色には、普遍的な魅力があると感じます。町家らしいシンプルなフォルムの中に凜とした個性、奥ゆかしさと、暮らしを考えたアイデアを感じるお家。古民家や町家を探している方ぜひお問い合わせください。
外観左のドアをあけると土間になっており、お庭まで抜ける事ができます。
墨色グレイの外観が格好良いです。
松山地区の通りは町並みを探索してみたくなる不思議な魅力があります。宇陀市の豊かな自然の中、緑と山並みを背景に広がる情緒あるかつての日本を感じる景観。この町並みに惹かれてか店舗も少しづつ増えているそうです。 観光される方は道の駅に車をとめて歩いて町を訪れる方がほとんどだそうです。週末のみや週半分を営業されている店舗も多いようです。静かな町なのでゆったりとした環境でお住まいをお探しの方、ビジネスをお考えの場合、マイペースに店舗経営をされたい方にお勧めです。道の駅「宇陀路大宇陀」まで徒歩4分。温泉施設「あきののゆ」へはお車で約3分です。
奈良県宇陀市大宇陀万六にある、木造瓦葺二階建ての町家古民家。伝統的建造物群保存地区・松山地区に位置し、城下町の面影が今も残る情緒ある環境です。玄関から裏庭まで通る広い土間や、趣ある格子窓、離れと中庭付き。住居・店舗に。静かな町並みで、のんびりとした暮らしを望む方におすすめの一軒です。即日のご案内は承る事ができませんので必ず事前にご案内予約を頂ければと思います。フォームメールからお問い合わせください。ご都合の良い日程を複数いただけますとご案内スムーズです。
物件名 | 宇陀市大宇陀万六 | ||
---|---|---|---|
金額 | 980万円 | ||
物件種別 | 木造瓦葺2階建て | ||
アクセス | 近鉄大阪線「榛原」駅 お車で約13分 約7.6km 奈良交通バス「大宇陀」バス停徒歩約4分 |
||
建延面積 | 1階161.70㎡2階97.02㎡ 公簿 258.72㎡(78.26坪) |
||
敷地面積 | 公簿252.72㎡(76.44坪) | ||
間取 | 12DK | ||
築年月日 | 不詳 | ||
駐車場 | なし※備考要確認 | ||
地目 | 宅地 | ||
地勢 | 平坦 | ||
都市計画 | 市街化区域 | ||
設備 | 電気・水道・LPガス・下水道 | ||
状況 | 空家 | ||
取引形態 | 仲介 | ||
接道状況 | 西側道路幅員約12m 西側接道約5m | ||
その他・備考 | ※駐車場ございませんがお家の前の町のスペースをご利用いただけます。 ※本物件は重要伝統的建造物群保存地区に該当します。外観に伴う補修行う場合許可が必要になります。 |
||
更新日 | 2025.06.01 販売開始しました。 | ||
更新予定日 |
更新予定日更新日から1ヶ月後予定 ※情報に変更がある場合予定日を待たず随時更新します。 ※情報に特に変更がない場合は更新を行わない場合もあります。 |